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家族構成:夫婦+子供2人
土地面積:248.94m2
建物施工面積:146.00m2

私が家選びで最も重視した点は、「限られた予算でできるだけ広いスペースがとれること」と「冬を暖かく過ごせる」ことです。それまでは鉄筋コンクリート造 りの社宅に暮らしており、冬の底冷えが厳しいのは当たり前だと思っていました。

家を建てることになり、手当り次第に家に関連する書籍を読むうちに、「断熱 性/気密性の高い住宅だと、ちょっとした冷暖房でも家全体を過ごし易い温度に保つことができる」ことを知りました。そして、自分もそういう家を建てたいと 思うようになりました。

 

しかし、気密性/断熱性に配慮した住宅はどれか、という目つきで既存の住宅メーカーを検討すると、「納得の行く高気密/高断熱住宅 がほとんど無い」ということに行き当たりました。また、高気密/高断熱が良い住宅メーカーは、価格が高くて手が出ない、あるいは他の品質面で問題がありま した。

 
その中でセルコホームを知り、標準仕様の坪単価33.3万円(1997年当時)ながら、隙間係数が約1.5の高気密という説明を聞き、すごいコストパ フォーマンスだと驚きました。ある本によると、高い気密性能をきちんと出すには、ていねいな施工が必要だそうです。この気密性能が決め手になり福島さんに 建築を頼むことを決めたのですが、その後たまたま建築途中の我家の気密性をテストケースとして測定することになりました。測定の結果隙間係数1.5以下を 確認したことで高性能であることとていねいな施工をしてもらったという安心感を得ることができました。

 
そのほかセルコホームが気に入った点は、無垢材のフローリングとペアガラスです。実は入居以来一階のフローリングの床にワックスをかけたことが一度も無い のですが、塗装がしっかりしているので今だ艶があり質感を十分保っています。ペアガラスは、熱と音を遮断してくれ、また偏光性なので外から家の内部が見え にくいのが良い点です。

 
住宅の基本性能や仕様も納得の行くものだったのですが、担当の福島さんには最初の基本設計の段階から、様々な相談に乗ってもらいました。レイアウト図を何 案も書いてもらいましたが、結果的に納得の行くレイアウトにすることができました。いろんな選択肢があるので、どれが正解かを見極めるのはとても難しいの ですが、3年住んでみた結果、ベスト解だったと納得しています。これについて福島さんには大変感謝しています。

 
これから家を建てる方への参考としてですが、私は家を考えるということはどういう生活をするかを考えることでもあると思います。私にとって家をたてる目的 は、「多くの友人達に遊びに来てもらえること」と「書籍をたくさん収納できること」でした。

 

前者に対しては、来客を想定して一階のリビングはできるだけ間 取りを広くとり、リビングの続きにウッドデッキをオプションで追加しました。後者については二階の納戸と廊下を収納場所と決め、計6箇所に書棚を配置しそ れに合わせて納戸の大きさを調整しながら廊下の幅を広くしました。また、書籍の荷重に耐えるよう床を補強しました。

 

今まで住んでみて、この住まいは初期の 目的は十分果たしてくれていると満足しています。しかし欲を言うと、もし地下室があれば趣味の空間としたり収納場所が増えたのに、と思う時もあります。 (限られた予算を考えれば、これは後悔にもならないたわ言ですが)

 
最後に、セルコホーム広島東さんの施工の良い点をもう一点言いますと、室内の仕上げが良いことです。白いトリムの仕上げが極めてていねいです。良く見ると 釘打ち部分を一ケ所づつ刷毛塗りしています。相当手間のかかる作業だと思いますが、これにより全体の質感が随分良くなっています。
家は何と言っても高額ですし考えることも多いので随分エネルギーを使いますが、これから家を建てられる皆さんが、是非納得の行く家を建てることができますように!